「歯を抜かなきゃいけないと思います!インプラントを希望します!」
こういう患者さんがいらっしゃった場合には、
当院ではまず次のように計画を考えていきます。
根っこがひどく折れている、指で抜けそうなくらい揺れている歯であれば、抜歯という方針になる可能性も高くなりますが、そうでなくても、患者さんは「抜歯」の不安をかかえて来院されることも多いです。
レントゲンなどできちんと診断してから方針を決めます。
患者さんが抜歯の覚悟をして来院されても、保存治療をして、最終的にきちんと咬めるようになっているケースも多々あります。
まずは、抜歯部位の周囲の歯及び歯槽骨の状態を確認します。
中間欠損(両サイドに歯が残っている)の場合は、両サイドの歯の状態、歯列、咬合に問題がないかをチェックします。
また、すでにむし歯治療がしてある歯なのか、無傷の歯であるのかも重要です。
欠損部が大きい場合、または遊離端(片方サイドに歯が残っていない)の場合は、ブリッジが不可能でインプラントか入れ歯の選択となり、両サイドに歯があって欠損部が小さければブリッジも含めた三択となります。
まず、CT(三次元の画像診断)を撮影させていただき、歯槽骨の量が不十分である場合は、インプラントは困難と判断させていただいております。
また、インプラント治療は「周囲の歯を削らなくて済む治療だ!」とメディアなどでもよく言われておりますが、周囲の歯の傾斜や咬合、スペース、審美性に問題があれば、インプラントの長期的な予後が得られるようにするために、やむを得ず隣の歯や咬み合わせの歯を削る必要性が出たりすることがあります。
歯槽骨の量が十分であっても、そもそもブリッジが推奨されるようなケースと診断する場合もあります。
推奨しない例1:咬み合わせの歯が出ていて狭い!
推奨しない例2:両隣が寄っていて狭い!
斜め!見た目大丈夫か??
忘れてはならないのは、骨粗鬆症、糖尿病のコントロールなど、健康状態などで、インプラントの選択をあきらめざるを得ない場合もあるということです。
また、タバコがお好きで、禁煙できない方も、インプラントの長期予後が保証できないという観点から、インプラントは除外させていただいておりますので、ご了承ください。
バイオホライズンインプラントは、アメリカで開発されたインプラントで、世界70ヶ国以上で使用されているという実績を持っています。
バイオホライズンインプラントの上部にはレーザーロックシステムという細かい溝があり、歯肉との結合組織性の付着を実現したものであるという特徴に着目し、当院での導入に至りました。
1. 模型製作
2. CT撮影(歯科医師会併設の口腔保健センターにて撮影します)
3. コンピューターによるインプラントの術前診断
4. サージカルガイド(インプラント埋入の方向にドリルを固定する道具)のチェック
5. インプラントの埋入
6. 上顎なら6ヶ月、下顎なら3ヶ月待っている間に定期的にメンテナンス
7. インプラントの上部構造(うわもの)またはインプラント義歯の製作
8. 必要に応じて歯ぎしり予防のマウスピースを製作
9. 定期的なメンテナンス
1. CT撮影費用:¥20,000-(税抜)
2. インプラント診断費用(サージカルガイドの大きさによる):¥40,000-~(税抜)
3. インプラント体(1本):¥100,000-(税抜)
4. 土台(アバットメントorスクリュー固定部:素材による):¥50,000-(税抜)~
5. 上部構造(うわもの):かぶせ物の費用に準じる
1. CT撮影費用:¥20,000-(税抜)
インプラント診断費用(サージカルガイドの大きさによる):¥80,000-~(税抜)
インプラント体(1本):¥100,000-(税抜)
義歯の固定装置(ロケーター):¥80,000(税抜)~
インプラントの上に装着する義歯(素材による):¥70,000(税抜)~